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〈美容〉出べそ

「でべそ」には、単純なものと、ヘルニアを伴ったものの2種類があります。 ヘルニアとは、皮下と腹腔を隔てる筋肉の壁に穴が開いたままになっていて、出っ張った臍の中に腹膜やひどい場合には腸の一部が入り込んでいる状態です。 手術方法も、当然ヘルニアを伴ったものでは複雑になります。

手術について

ヘルニアがない場合

出っ張っている余分な皮下脂肪を切除して、皮膚を筋肉や筋膜に癒着させるように縫いつけます。
手術の際にはできるだけ深い臍を造るようにしますが、経過とともに次第に浅くなる傾向にあります。したがって、手術後2~3カ月は臍の中に綿花やビー玉を詰めて固定します。
臍の深さは、周囲の皮下脂肪の厚さと関係しますから、痩せた方は深い臍を造ることがむずかしくなります。

ヘルニアを伴う場合

ヘルニアの穴を閉じるために、腹膜と腹直筋という筋肉の膜を縫い合わせます。ついで、皮膚を筋肉に癒着させるように縫いつけます。
皮膚が足りない場合には、皮膚移植を行うこともあります。

造臍術

臍帯ヘルニア(生まれつきお腹の壁が欠損している状態)の手術などで臍がなくなった場合は、新しく臍を造る必要があります。

手術の経過及び注意事項

  • 抗生物質と痛み止めが処方されますので、指示に従って服用して下さい。
  • 腹痛や下痢など変わったことがあれば、ご連絡下さい。
  • 臍から下のシャワーは翌日からできますが、入浴は1週間~10日はできません。
  • 1週間~10日のうちに抜糸を行います。
  • 再発傾向がないか、手術後1年は定期的に経過観察を行います。

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