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〈形成〉目の診療 眼瞼下垂

様々な原因で上まぶたのタルミとりが十分に挙上できないために、黒目が小さく見える状態を言います。視野が狭くなりますので、多くの場合、前頭筋を働かせて、すなわち眉毛を挙げて物を見るようになります。

手術適応

手術可能な眼瞼下垂症は、以下の原因による場合です。

先天性

先天性に眼瞼挙筋の発育不全または麻痺によるもので、75%は片側性、他は両側性。遺伝傾向が濃厚と言われています。

症候性

まぶたの脂肪の萎縮や過多、皮膚の弛緩(タルミ9、外傷による眼球位置の下降、不良な義眼着用(最近ではコンタクトレンズの問題)などが原因で生じます。

機械的

まぶたに生じた腫瘍、外傷、炎症などで、まぶたを拳上する筋肉が癒着した場合など。

その他

麻酔性(動眼神経麻酔)、重症筋無力症(両側性で、起床時には下垂がない)、交感神経性(ホーナー症候群に多く、眼圧低下、顔面半側無汗などの症状を伴う)、共同運動性(脳腫瘍などの頭蓋内病変)、ヒステリー性などがあり、手術可能かどうかの鑑別が必要です。

また、正常な眼球運動では、目を閉じた時に眼球が上転して(”ベルの現象”といいます)黒目が見えない状態になりますが、この運動がない人には手術を行えません。

手術法

眼瞼挙筋の働きが多少でもあれば眼瞼挙筋前転法を行うが、眼瞼挙筋の機能廃絶があれば、筋膜移植による前頭筋利用法を用いる。

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