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〈美容〉乳頭肥大の手術

授乳などで乳頭が大きくなったり垂れたような状態は、年輩の方だけでなく若い経産婦の方にも見られます。今後もう出産の予定のない方であれば、手術を受けることができます。 大きいだけで下垂のない方の場合、手術は比較的簡単で、大きさも希望に添うことができます。下垂の程度が強い場合は、乳頭の血行保全のため、小さくするのにもある程度の制限があります。

手術方法

乳頭肥大については、肥大の程度に応じて乳頭を1~3カ所、下の図のようにくさび形に切除します。下垂を伴う場合は、乳頭の基部を血行保全のため中心部を残して帯状に切除します。手術は局所麻酔で、片側20~30分程度です。

手術の経過及び注意事項

  • 手術後5~6時間たったら、一度ご自分で乳頭の色を確認してください。赤い色であれば問題ありませんが、黒かったり、白っぽかったりしたら、すぐにご連絡下さい。
  • 抗生物質、痛み止めは指示を守って服用して下さい。
  • 入浴は傷を濡らさないように、下半身だけにして下さい。
  • 7~10日目に抜糸を行います。
  • 手術後1ヶ月くらいは、腫れのために乳頭は予定していたよりやや大きく見えます。

〈美容〉陥没乳頭の手術

乳頭が乳輪の中に埋もれた状態のものを言います。原因は、乳管の短縮によると言われています。その程度は、指で刺激すると出てくる程度のものから、乳頭発育不全を伴う重度のものまであります。 乳頭が埋もれていると、赤ちゃんはお乳をくわえることができず、授乳することができません。また、ひどい場合は、めり込んだところに垢などがたまって感染をおこし乳腺炎に発展することもあります。

手術方法

  • 軽度の場合
    搾乳器を半年くらい使用して訓練すると治る場合や、乳房が小さい方は豊胸手術で治る場合もあります。
  • 中等度~重度の場合
    手術の適応となります。次の2つの方法があります。
①乳管を温存する方法

程度が中等度の場合にもちいます。乳頭を引っぱり込んでいる繊維組織を切除します。乳頭を引き出した上で、再び元に戻らないように乳頭の付け根をしめつけて縫合します。ガーゼなどを筒状にして固定することもあります。授乳したい方に向いていますが、②に比べるとやや再発傾向があります。

②乳管を切断する方法

程度が重度の場合にもちいます。再発傾向は少ないのですが、乳管を切断しますので、授乳が全くできなくなるのが欠点です。経産婦で授乳の可能性のない方に適しています。

手術の経過及び注意事項

  • この手術の合併症として一番心配なのは、血行不良による乳頭壊死です。麻酔の影響がとれる手術後3時間くらいで、一度乳頭の色を確認して下さい。色が真っ赤やピンクであれば問題ありませんが、黒かったり白っぽかったりしたら、すぐご連絡下さい。
  • 抗生物質、痛み止めは指示を守って服用して下さい。
  • 入浴は傷を濡らさないように、下半身だけにして下さい。
  • 抜糸は7~10日目に行います。固定がある場合は、乳頭陥没の程度により7~14日後に解除します。
  • 手術後1ヶ月くらいは、腫れのために乳頭はやや大きく見えることがあります。
  • 手術後の乳頭は、やや平坦になります。
  • 傷の硬さなどがとれ、再発の心配がなくなるのは6ヶ月以降です。

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