1. ホーム
  2. 形成・美容
  3. 〈美容〉だんご鼻・シシ鼻・ワシ鼻

〈美容〉だんご鼻~鼻尖形成術~

「だんご鼻」のように鼻尖部が丸くて大きい場合、鼻翼軟骨や余分な組織を切除したり、開いた左右の鼻翼軟骨を縫合したりして細くします。皮膚のうすい人には効果的ですが、夏ミカンの皮のように毛穴がブツブツ開いた厚い皮膚の場合には、効果が少ないこともあります。両側の鼻孔内の切開で手術を行いますが、非常に繊細な手技を必要とする手術ですので、外人と違って鼻の穴が小さい日本人では、下図のような切開を必要とする場合もあります。

手術について

局部麻酔下に両方の鼻孔内を切開(場合によっては右図のように鼻柱基部も)し、必要な量の軟骨や余分な組織を切除します。鼻尖部の軟骨が離開している場合には、左右の軟骨を縫合します。傷口を縫合し、鼻尖部から鼻背にかけてテープで固定します。

手術の経過及び注意事項

  • 抗生物質を服用し、傷口は綿棒に消毒薬を付けて消毒します。固定用のテープは、5~7日間そのままにして下さい。
  • 5~7日目に抜糸(鼻柱基部)を行い、テープを取ります。鼻孔内は吸収糸で縫合してありますが、気になる場合は2週間目に抜糸をします。
  • 稀に、鼻尖の大きさが腫れや内出血のために手術前と変わらないように見えることもありますが、2~3ヶ月で細くなります。

〈美容〉シシ鼻~鼻翼の縮小手術~

「獅子鼻」や「あぐら鼻」のように、いわゆる小鼻が張った状態には、次の2つの場合があり、それぞれ手術方法も異なります。

  • 鼻孔の大きさは正常で、鼻翼の形や大きさに問題がある。
  • 鼻翼の形や大きさは正常で、鼻孔が大きい。

さらに「だんご鼻」を合併して鼻尖部が丸くて大きい場合、鼻翼を小さくすると、鼻尖部の大きさが強調されることになりますから、この場合は両方の手術が必要になります。

手術について

鼻孔の大きさは正常で、鼻翼の形や大きさに問題がある場合〈図1〉のような手術を行います。 鼻翼の形や大きさは正常で、鼻孔が大きい場合〈図2〉のような手術を行います。

手術の経過及び注意事項

  • 抗生物質を服用し、傷口は綿棒に消毒薬を付けて消毒します。上唇の部分に少し腫れがでることがあります。
  • 5~7日目に抜糸を行います。
  • 3ヶ月位は傷の硬結(しこり)や赤味がありますが、次第に消退して6ヶ月位から目立たなくなります。

〈美容〉ワシ鼻~整鼻術(低鼻術)~

日本人にはそれほど多くありませんが、ワシ鼻、鉤鼻、ギリシャ鼻といった高すぎる鼻や鼻背部に突出がある場合に、この手術を行います。スキースロープのようなスムーズな鼻背にするのが理想です。鼻の美容手術の中では最も複雑な手術で、まさに美容外科医の腕の見せ所とも言えます。ただ、手術自体が多くの工程から成り立っていますので、どのような形の鼻にしたいのか、手術前に主治医とよく話し合っておく必要があります。

手術について

局部麻酔でも可能ですが、骨切りが必要な手術ですので、多くは全身麻酔で行います。両側の鼻腔内を切開し、高すぎる部分の外側鼻軟骨、鼻中隔軟骨、鼻骨をそれぞれ切除します。このままでは鼻背部が平べったくなってしまいますので、鼻背の骨切りを行い、左右の骨を中央に寄せて、鼻を細くします。

必要に応じて、鼻尖部の軟骨の一部や鼻中隔軟骨下端を切除します。鼻尖部を細くしたい場合は、両側の鼻翼軟骨(小鼻の軟骨)を縫縮します。

傷口を吸収糸で縫合し、鼻尖部から鼻背にかけてテープで固定します。数日間、鼻内にタンポンを入れることもあります。

移動した骨がずれないよう、外側はギプスで固定します。一カ月間、夜間は必ず装着するようにします。

手術の経過及び注意事項

  • 翌日は、目がふさがるくらいに鼻根部から瞼にかけて腫れます。4日目頃より腫れがひきはじめ、1週間位で元の顔に近い状態になります。
  • 1週間目に来院していただき、固定のテープをとり、鼻の形や鼻内のチェックを行います。
  • 抗生物質は1週間服用し、その後鼻内の消毒を自分で行って下さい。
  • 移動した骨が安定するには、1ヶ月ほどかかります。この間はちょっとした打撲でも容易に骨折しますので、十分に気を付けて下さい。
  • 複雑な手術ですから、腫れがひいた後に多少の凹凸や変形が現れることが稀にあります。この場合は修正手術を行いますが、変形の程度を見極めるため、慌てて手術を行わず、最低3カ月位は待った方が良いでしょう。

ページの先頭へ