
心の悩みを解消し、人生を前向きに楽しく過ごすために。形成外科にできること。
「もう学校なんかいやだ!行ったっていじめられえるだけだもん。行くもんか!」ある唇裂の患者さんの手記です。「醜い」とか「人並みでない」ということからくる心の負い目は、恐らく人並みの人には理解できないでしょう。 形成外科の役割は、こうした先天性の奇形、やけどや交通事故の傷あとなどで悩んでいる患者さんの体を元通りにし、心の重荷を取り除き人生を楽しく過ごせるように手助けをすることにあります。

先天性
【奇 形】
唇裂(俗にいう三つ口)、口蓋裂、小耳症などの顔面の奇形や、合指症、多指症など四肢の奇形、臍ヘルニア(でべそ)、尿道下裂などが代表的なものです。
【美 容】
重瞼術(二重まぶた)や隆鼻術などの審美外科と、除皺術(しわのばし)や除脂術などの狭義の美容外科に分かれます。
後天性
【外 傷】
顔面軟部組織の損傷、顔面骨々折、手指の切断、熱傷(やけど)、傷あと(ケロイド等)、陥入爪(まき爪)、褥創(床ずれ)、はげなどがあります。
【腫 瘍】
イボ、ホクロ、血管腫、赤あざ、黒あざ、などの良性腫瘍から、悪性腫瘍手術後の再建が含まれます。乳がん根治術後の乳房再建や上顎がん手術後の顔面再建などです。
医学的には明らかな異常がなくても、顔や体つきなど外観上のことで悩んでいる人は大勢おられます。 美容外科の役割は、形成外科の技術や考えをさらに発展させ、こうした悩みを解消し、自信を持って人生を生きていただく為のお手伝いをすることにあります。
「美的センス」と「技術」が欠かせない美容外科手術。
まず、良い医師を見つけることが大切です。
美容外科の研修カリキュラムにデッサンを取り入れている大学もあるくらい、美容外科の手術には、術者の「美的センス」と職人的な「技術」が同時に要求されます。ところが美容外科の経験の有無にかかわらず、日本では医師免許さえあれば誰でも美容外科を開業できます。また、広告することも自由です。ここから美容外科手術にまつわる様々なトラブルが生じることになります。
全ての医師が襟を正して美容医療に臨めばよいのでしょうが、残念ながら自身の研鑽を捨てて商業主義に走っている医師がいるのも現実です。であれば、良い医師を見つけることが良い治療結果を得る一番の近道ということになります。
美容外科選びに知っておきたいチェックポイント!
『日本美容医療協会』が、全国各地の市民公開講座などでお話している良い医師の見つけ方のポイントをいくつか挙げてみます。参考にしてみてください。もちろんこうした条件を満たさなくても、良いお医者さんはいます。
◎『日本美容医療協会』の適正認定施設
美容医療のトラブルを防ぐために厚生省と日本医師会の指導で設立された公益法人『日本美容医療協会』が、適切と認めた施設にマル適マークを発行しています。これは医師と施設の二重認定で、「適切な技術と経験を持った医師が常駐すること」、「安全に手術を受けられる設備が整っていること」、の二点で審査され認定証が交付されますから、手術の安全性についても信頼が置けます。
◎日本美容外科学会が認定する「美容外科専門医(認定医)」資格を有する医師が常駐
「美容外科専門医」がいない場合、「形成外科認定医」の資格を有する医師がいることも一つの目安になるでしょう。
◎院長の名前を明記 , かつ常駐
いわゆる「バイト医師」が系列の病院を複数で回っているような施設があり、このような施設では術後に万一異常を生じても、主治医に巡り会うことが難しいだけでなく、責任の所在もはっきりしません。
◎派手な広告に惑わされない
派手な広告には膨大な費用がかかりますから、それを回収するために不必要な手術を勧めたり、患者さんにツケが回ることもあります。少ない手術で多くの効果を出すのがプロの仕事であり、あれもこれもと勧める施設は敬遠した方が良いでしょう。
◎入院施設がある
入院施設の有無も大切です。二重まぶたや隆鼻術などの小手術では入院の必要はありませんが、全身麻酔の手術や長時間の手術のあとには麻酔や手術の影響が出て、場合によっては応急の手当が必要になることもあります。手術後無理に帰宅させられて途中で倒れたり、入院設備があるといっても貸しビルの一室にベッドが置いてあるだけというのは、よく聞く話です。事前によく調べておきましょう。
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