
若返りの治療、つまり皺やたるみの治療について説明しましょう。
その前に、皺とたるみの違いが分かりますか?
例えば、カーテンの皺はアイロンがけで直りますが、伸びきって床についたカーテンは裾を切るか縫い縮めないと使用に耐えません。同様のことが皺とたるみにも言え、皮膚の「皺」はケミカルピーリングやコラーゲンの注射など手術以外の方法でも治せますが、「たるみ」は手術でなければ治療が困難です。
このように治療法が大きく異なってくるため、今気になっているのは「皺なのか、たるみなのか、或いは両方なのか」鏡の中の顔をじっくり観察してみることが大切です。
若返りの治療は、エステ感覚でできる治療から手術まで、大きく4つに分けることができます。
1. メディカルエステ(ケミカルピーリング、イオン導入、超音波導入など)
メディカル・エステティックの一つにケミカルピーリングがあります。フルーツ酸(AHA)で古く厚くなった角質を除去し皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を活性化することにより、皮膚のくすみを取り除き透明感を増します。ニキビ痕、シミ、小じわなどにも効果があります。ビタミンAや抗酸化作用のあるビタミンC、Eなどを併用(イオン導入や超音波導入)すると、より効果的に光老化を予防できます 。
2.コラーゲン、ヒアルロン酸の注入
女優さんが治療を受けたことで有名になりましたが、コラーゲンやヒアルロン酸の注入は、眉間、目尻、口元などの皺に効果的です。注入後2〜3時間でお化粧もできますが、効果は永久的なものではありません。
3.レーザー治療(レーザーフェイシャル)
治療目的の異なるレーザーを症状に合わせて単独で、または組み合わせて用いることにより、肌の若返りや再生をはかります。シワ、たるみ、肌のくすみやシミ、毛穴の引き締めなどに有効です。 これまで治療の難しかった肝斑に有効な最新レーザーも導入しました。
>> 肝斑も治療できる肌改善レーザー「SPECTRA(スペクトラ)」はこちらのページをご覧ください。
4.フェイスリフト(たるみ取り手術)
フェイスリフト(たるみ取り手術)は、重力により弛んだフェイスラインを整える根治的な治療法です。手術後の腫れを少なくして早期に普段の生活に戻れるよう、様々な工夫がなされています。女性が第一線で活躍することが多くなったせいでしょうか、最近は特にミニリフトを希望される患者さんが増えています。
◇上まぶた・下まぶたのたるみ取り
部分的なたるみ取りとして、上まぶたや下まぶたのたるみ取りがあります。フェイスリフトを、傾いた家を元に戻すような作業だとすれば、上まぶたや下まぶたのたるみ取りは、家の窓枠を修理するようなものです。家が傾いていなければ窓枠の修理だけでも良いのですが、家が傾いているときは、先ず家の傾きを直してから窓枠の修理をしたほうが賢明です。
>> 「上まぶたのたるみ取り」についてはこちらのページをご覧ください。
>> 「下まぶたのたるみ取り」についてはこちらのページをご覧ください。
「何才くらいに手術を受けるのが効果的ですか?」という質問をよく受けます。
結論から言えば、悩んでいるときが治療を始める最も良いタイミングと言えます。「始める」と言ったのは、皺やたるみの程度によっては、手術がベストチョイスでない場合もあるからです。前回お話ししたケミカルピーリングやコラーゲン注射、レーザーフェイシャルなど、より簡単な治療から始めることもあります。
皺やたるみが生じる年齢には、個人差があります。 閉経を境に急に増えることもあれば、60歳を過ぎて急に老けがやってくることもあります。そうした急激な老化の直前に手術を行うと、結果的に手術の効果が長続きしないことになります。しかし、私たちがそれを正確に予測することは困難ですから、やはり悩み始めたときが、治療を行うべき時期だということになります。
手術を避けたほうがいいときもあります。 これからダイエットをして痩せようというときや、ストレスや病気で体重が減っているようなときは、手術を避けたほうが賢明です。紙風船がしぼんでいくように、手術効果が急に失われることになるからです。
◎効果
手術による皺・たるみの治療で、どれくらいの効果が得られるか、簡単なテスト法があります。まず座った状態で鏡を見て、次に仰向けに寝て鏡を見ます。その差が手術のおよその効果だと思ってください。
◎効果の持続
では、その効果がどれくらい持続するのでしょうか。現実には「何年もちますか?」と、必ずといっていいほど質問されます。しかし、手術の効果は永遠のものでもなければ、何年かして急に元の顔に戻れるわけでもないです。手術の翌日からまた徐々に老化は始まるわけですから、時計の針を5年なり10年巻き戻したのだと考えてください。
したがって5年、10年後には元の顔に戻ることになりますが、もし手術を受けていなければもっと老けた顔になるわけですから、その意味で手術効果は一生続くと言っても差し支えないでしょう。
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